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【取材】黒瀬心之介

【フットサル部】再び頂点へ、主将の決意と意気込み

 「頂戦」-今まで見たことのない全国の景色、全国の頂を見るために戦う-

これが今年のフットサル部のスローガンである。

今の4年生が順大に入学する前の年まで順大フットサル部は、全国大会3連覇というとてつもない成績を残していた。しかし、今の4年生が入学してからは全国大会優勝から遠ざかっており、ましてや全国大会出場も難しい状況になっている。そのため、今年は何としてでもチーム一丸となり、全国の頂をもう一度取りに行くという決意でフットサルに取り組んでいる。

そう語ったのは、今年から新しくキャプテンを務めている4年生の鈴木堅也(スポ4)である。今回は、鈴木に5月28日にあった全日本大学フットサル千葉県大会についてや今後の関東インカレ、全日本インカレに向けて鈴木がキャプテンとして考えていることについて話を伺った。

 去年はコロナの影響で千葉県予選が行われず、順大フットサル部が自動的に関東大会に出場することができた。最後に千葉県予選が行われたのが3年前であり、今の4年生で千葉県予選で実際に試合に出場している人がおらず、みんな初めて経験をする雰囲気で緊張をして動きが硬くなっていたメンバーも何人かいたという。しかし、その中でも、1試合目を4-0、2試合目を9-0と圧倒的な強さで勝ち進むのは、今の順大フットサル部の強さが垣間見える部分なのではないだろうか。この結果により、6月26日にある関東インカレの出場が決まったフットサル部は、初戦で東京大学のフットサル部と剣を交える。当初の予定では初戦の相手は山梨県の代表チームであったが、不運にもコロナのために辞退をすることになり、代わりに東京大学がそこの枠に入ってくる形となった。この構図は去年と同じであり、去年は3-3でPKの末敗北を喫してしまった苦い過去がある。今年も去年と同じ相手と同じような形で初戦を戦うということもあり、メンバーはリベンジを果たすことができると燃えているという。

 新しくキャプテンに就任して約7か月。鈴木が現状のチームについてどのように考えているかを聞いてみた。

 キャプテンとして特に大事にしていること。それは、「一人の人間としてより成長すること」であると語ってくれた。フットサルをする以前に、一人の人間としての立ち振る舞いや挨拶など当たり前のことを当たり前にしっかりと出来ることで、よりフットサルに打ち込むことができ、チームとしてももっと良くなるのではないかと鈴木は考えている。

 また、鈴木が今のチームに足りないと考えるものは、「主体性と競争心」だという。チームとしての仲がいいというのが今のフットサル部の良い部分ではあるが、それが原因で譲り合ってしまう場面がしばしば見られるという。やはり全国の頂点を目指す以上、仲良しこよしでやっていてはチームとして成長しないと鈴木は考える。セカンドチームの選手がトップチームの選手を喰らう勢いで練習から取り組むなど、仲が良い中でも1人1人が主体性や競争心を持って切磋琢磨していってほしいと語った。

 チームとしては、全国の頂点を目指すこと。個人としては、シーズンを通してピッチに立ち続け後輩たちへ財産を残すこと。これがキャプテンとして鈴木が掲げた今年の目標である。まずは、6月末に行われる関東インカレを勝ち切って全国への切符を掴み取ってほしい。そして、全日本を3連覇していたかつての順大フットサル部を超えるようなパフォーマンスを全国の舞台でぜひ見せてほしい。今回の取材を通して、鈴木の決意に満ちた眼差しはそれを実現してくれそうな期待を抱かせてくれた。今年のフットサル部は一味違う。みんながそう口を揃えて言うのも、時間の問題であろう。(文責:黒瀬心之介)



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